1980年代後半に登場し、1999年までの約10年間販売し続けられた「PCエンジン」。CD-ROM²など当時としては画期的な技術で注目を集めました。

あの頃夢中で遊んでいたソフトは、いまやコレクターズアイテムとして高額で取引されることも少なくありません。

特に限定版や保存状態の良い完品ソフト、未開封品は、年々コレクターズアイテムとしてプレミア価値が高まり続けています。

この記事では、PCエンジンソフトの買取相場や高価買取されやすいソフト、少しでも高く売るためのコツを詳しく解説します。

「昔のソフトを整理したい」「レトロゲームをまとめて売りたい」という方はぜひ参考にしてください。

PCエンジンソフトの買取参考相場

一般的なソフトの買取相場

PCエンジンソフトの買取相場はタイトル、状態、付属品の有無によって変動します。

一般的な買取相場はソフト1本数百円〜3000円前後になります。

基本的にソフト1本あたり安くても数十円と値段がつくことが大半ですので売却の際は全て現金化できることが多いです。

人気作品・限定版タイトル

人気作品・限定版タイトルは4000円〜数万円が相場になります。「銀河婦警伝説サファイア　アーケードカードソフト」は人気作品であり、中古市場でも買取額が数万円と高額になります。

通常の「スーパーリアル麻雀PII・IIIカスタム」は数百円〜1000円前後の買取相場ですが、限定版抽選プレゼント品「スーパーリアル麻雀PII・IIIカスタム スペシャルバージョン」になると、数十万円で買取されます。

これは限定版の中でも最も高い価格帯になります。

未使用・未開封品

購入されてから開封されていない、シュリンク包装された状態になります。未開封品は通常よりも数倍以上査定額がアップする可能性があります。

目安になりますが、数千円〜数十万円と買取相場の中では高額帯になります。ソフトに人気と希少性があり、かつ未開封であることが高額査定につながります。

レトロゲームブームで価格が高騰したソフトも

レトロゲームは日本のみならず、北米、ヨーロッパ、中東アジアなど世界中から人気が絶えません。ファミコンソフト、ゲームボーイなどが特に人気ですが、その中にPCエンジンソフトも含まれます。

物価高が深刻なロンドンで懐かしのレトロゲームを集めた大規模な販売会が開かれ、日本製品が人気を集めました。
会場にはイギリス全土から集まったゲームショップの関係者らが46のブースを出店し、5万点を超えるレトロゲームが販売されました。
物価高のロンドン　日本のレトロゲームに人気集まる

世界から日本のゲームが注目されており、その需要の高さから一部のゲームソフトがプレミア化しています。数十年前まで価値のなかったPCエンジンソフトに値段がついたり、数千円だったものがプレミア化しています。

以前に比べると中古市場価格が高騰している為、今が売り時と考えても問題ないでしょう。

高価買取されやすいレアソフト一覧

PC原人シリーズ PC電人

買取参考価格：11,000～14,000円

秋山仁の数学ミステリー 秘宝 インドの炎を死守せよ！

買取参考価格：530,000円～585,000円

デッド・オブ・ザ・ブレイン1＆2

買取参考価格：80,000円～100,000円

レニーブラスター

買取参考価格：80,000～90,000円

銀河婦警伝説サファイア

買取参考価格：60,000～72,000円

コリューン

買取参考価格：65,000～81,000円

アーティストツール

買取参考価格：50,000～65,000円

魔導物語Ⅰ

買取参考価格：63,000～690,00円

テラクレスタⅡ マンドラーの逆襲

買取参考価格：45,000～56,000円

TATSUJIN

買取参考価格：40,000～51,000円

※時期や状態によって買取相場は変動します。

高く売るためのポイント

汚れ・劣化・傷など状態の良さ

長期保管に伴う表面の軽いホコリ汚れなどは柔らかい布で軽く拭き取り、ディスク以外のプラスチック部分は中性洗剤を薄めた布で優しく落としておきましょう。

経年劣化による傷やヤケなどは修復が困難な場合が多い為、研磨などむやみに手を加えずそのまま査定に出しましょう。

ディスクの保管方法は直射日光に当たらない場所で高温多湿を避けて保管することで劣化を防ぐことができます。湿気がある所は除湿剤を設置することで防げます。

1本よりもまとめて査定へ

ソフト1本で売るよりも同シリーズ、同メーカーで揃え、まとめて査定に出すと査定額がアップする可能性があります。買取店側も販売しやすくなり、好印象に捉えられます。

ハドソン系、NECソフトでまとめたり、全シリーズをコンプしたソフトは人気があります。

付属品の有無

ゲームソフトは付属品が全て揃っている完品状態が基本になります。

付属品は帯、説明書、ケース、はがき、その他特典などが挙げられ、全て揃っていると評価が上がります。

付属品の状態も評価対象になり、ケースにヒビ割れや、帯に破れがあったりすると減額対象になります。売却前に付属品を揃えておくことをお勧めします。

PCエンジン本体や周辺機器も一緒に売るとお得

PCエンジンソフトを売る時は本体と周辺機器も同時に売ることがお得です。

マルチタップ、コントローラー、AVケーブル、ACアダプターなど、純正品が揃えて査定に出すと、単品よりも査定額がアップします。

「コアグラフィックスII」「CD-ROM²ユニット」「PCエンジンDUO」などは状態の良い動作品が減っており、ソフトと同時に出すことでコレクター需要にマッチした高額査定が期待できます。

他にも「PCエンジン LT」はディスプレイ一体型でTVチューナーが内蔵されているからPCエンジン本体の中でも高性能な機器です。査定額も数万〜10万円以上期待ができます。

さらに、外箱・説明書・発泡スチロールなどの付属品が残っていれば、買取価格が数千円単位で変わることもあります。

買取は専門店で売るのがおすすめ

PCエンジンソフトを買取店で売るなら、取扱いをしたことあるお店、専門店などで売却することがおすすめです。

一般的なリサイクルショップなどの買取店だと、専門的な知識がない為、正確にソフトを評価してくれなかったりします。

一方、専門店ではレトロゲームに詳しいスタッフが査定を行い、市場のトレンドを意識した買取を行います。専門店は販売力もある為、通常よりも少し高く買い取ってくれることも。

適切な査定、少しでも高く売るなら専門店や買取実績のある買取店で売却しましょう。

まとめ

PCエンジンソフトは、1980年代後半の発売から30年以上経った現在、レトロゲームブームの影響で中古相場が全体的に上昇しています。一般タイトルの相場は数百円〜3,000円前後ですが、「サファイア」「レニーブラスター」「デッド・オブ・ザ・ブレイン」などの人気・希少タイトル、さらに限定版や未開封品は数万円以上の高額査定となることも珍しくありません。

高く売るためには、ディスクやケースの状態を整え、説明書・帯など付属品を揃えておくことが大切です。また、シリーズやメーカーごとにまとめ売りすると査定が上がりやすく、本体や周辺機器と同時に売ることでさらにプラス査定が期待できます。

適切に評価してくれる専門店を利用すれば、相場に見合った買取額を得やすく、今が売却の好タイミングと言えます。

この記事を参考に不要になったPCエンジンソフトの売却を検討してみてはいかがでしょうか。